2001-2000 COLLECTION



2001 COLLECTION「和LIVING」

OFFICE  STUDIO  SUNAKO  HATA   All rights reserved ®

1966年から「秦 砂丘子コレクション」をスタートさせて、36年目になります。

長い間つづけてきましたが、来年からは、このようなコレクション形式での発表を終え、新たな企画を創っていきたいと思います。
 永年の間、支えつづけてきて下さった皆様方に深い感謝を申し上げます。
 「色彩をニットという手段で表現したい」それがこのコレクションのスタート時点での発想でした。1本の糸を造型化して立体を創るというニットは、困難度もさることながら、可能性を無限大にもつ媒体でした。気がつくと、いつの間にか「秦 砂丘子コレクション」はファッションという領域にとどまらず、それを超えてジャンル・レスの創造の場を提示するものになっていました。年ごとのコンセプトは、時代とその美意識を表現するものでもありました。
 数少なくなってゆくニットの高度な技術を持つ人々。幸運な私は、36年間もその方々に支えられました。今一番の願いは、この日本の最高の技術が、次世代に伝えられつづけていって欲しいということです。

2001年は「和LIVING」がテーマです。
私たちのなかに潜在的に在る、今だ残された日本的なるもの。
非常に希薄でしかない、それらをすくいとってみようと試みています。
「生きられた和」を探そうというのがその意味あいなのです。

----秦 砂丘子

 

「和LIVING」

 

9月11日/有楽町・朝日ホール

構成・演出/秦 砂丘子 

タイトルロゴデザイン/松永 真 

照明/アート・ブレイン・カンパニー 

音楽/本田裕二 

舞台監督/中谷哲夫 

ヘアメイク/川邊サチコ



2000 COLLECTION 「VIVA AFRICA」

OFFICE  STUDIO  SUNAKO  HATA   All rights reserved ®

輝く太陽、果てしなく拡がる青い空、草原、砂漠、 赤い土のつづく大地。

この土地に住む人々は、頭飾り、ブレード・へアー、仮面、 装身具にいたるまで、独創的で、新しい啓示に満ちています。 衣の織り、染め、柄も多様で、 そのなかの小紋、絞り、藍染めなどは、なぜかなつかしいかんじ。 線で自由に描くMbuti族の手描き模様は ポール・クレイの絵を彷彿させるし、 Ndebele族の女性は、四角い家の外壁を、 色分割で構成したモダーンな抽象絵画で満たしています。 南ア共和国の広大な、砂と風の乾いた平原のなかに、 突如近未来のアート画廊が出現しているのです。

Viva AFRICA!! 力強い生命力にあふれた アフリカへの賛歌です。----秦 砂丘子

 

「VIVA AFRICA」

 

9月12日/有楽町・朝日ホール

構成・演出/秦 砂丘子 

照明/(株)アート・ブレイン・カンパニー 

音楽/本田裕二 

舞台監督/中谷哲夫 

ヘア・メイクアップ/川邊サチコ  

アートワーク/森岡尚子